おはようございます。 金沢のはんこ屋・塩屋です。
今朝は土砂降り・・・先程、町内のゴミ回収ステーションに資源回収のゴミを出してきたところです。
傘をさしてはいるもののビショビショに濡れてしまいました・・・「トホホ・・」
さて、話はコロッと変わりますが、昨日もお伝えした通り印章彫刻には細かな作業手順があります。(どんな仕事でもありますよね)
彫刻面に筆で文字を書いた後に「荒彫り」(あらぼり)という工程があるのですが、これは彫刻刀で文字の周りを一定の深さを保ちながら彫っていく事になります。
もちろん、文字の「キワ」を彫るわけですから慎重かつ丁寧に進めていきますが、まえまえから思っている事ですが「荒彫り」と「粗彫り」のどっちの文字が適切かな・・・? です。「どっちでもいいじゃないか!」と言われそうですね・・・
でも、どっちの漢字もそうですが意味があまり適切ではないんですよね・・
けっして、私は「荒く」も「粗く」も彫ってないわけですよ。 言ってみれば次の工程(仕上げ)の準備作業です。
実際この作業(あらぼり)をぞんざいにすると仕上げで苦労します。(時間がかかります)
文字のキワを彫るわけですから、文字そのものを削ってしまうとアウトです。(印材を取り換えてやり直しです)
ちなみそう言いながらも今も私は漢字では「荒彫り」を用いています。「粗」はなんとなく好みませんね・・・
この業界に入った当初、先生(諸先輩方)から「塩屋、あらぼりは大切だからシッカリ彫れよ!」とよく言われたものです。
この時の「あらぼり」とは「荒」「粗」のどっちだったのだろうと、ふっと思う事があります。
とにかく「丁寧に文字のキワを彫る」ただ、それにつきます。
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