おはようございます。 金沢のはんこ屋・塩屋です。

窓からはシトシトと雨が降っている様子がうかがえます。。。

予報では今週いっぱいは雨模様・・・それほど寒くないので助かりますが・・・

さて、いきなりですがハンコを完成するまでには細かな手順がいくつもあります。

彫刻面をサンドペーパーで平らにして、彫刻面に墨をうって、文字を書いて・・・その他諸々・・

納期が重なり作業工程の手順が同じになったりします。

そんな時私は彫刻面に文字を書く作業の仕事があればそれをグループに分けます。

数本あれば全部文字を書く事だけに専念します。 書き終わったとしてもすぐに次の工程には進みません。

納期に余裕があれば翌日までそのままの状態にしておきます。 理由は翌日それを見ると微妙な修正点を発見する事もあるからです。

もちろん急ぎの時にはそういう事はできませんが、それでも彫刻に取り掛かる前に少しだけ間をおきます。

ほんの少しの間をおいても先程書き上げた文字の微妙な修正点が発見できる時があるからです。

修正点といっても私の仕事では1ミリにも満たないものですが、ハンコが完成して捺印した印影にそれが影響します。(それが怖いんです)

そういうわけで文字を書く作業は印章彫刻の中で一番重要になります。 正直、この作業は微調整の繰り返しです・・・(汗)

出来上がったハンコを捺して「これならお客様に納得していただける!」と思えないと怖くてお渡しする事はできません。

自己満足と思われるかもしれませんが、お金をいただくからには自分が「よし! これなら大丈夫!」といった自信がないと、お受けする事はできないです。

そういう気持ちを持ち続けていきたいので、手順を分けて1点集中しています~

 

「なるほど! 手彫りの印鑑はこうやってできるんだ。」https://www.shioya-inbo.com/