こんばんは、金沢のはんこ屋・塩屋です。

10月には珍しく昨日と今日は夏のような暑さでした。。。。

さて、仕事柄 同業他社のサイトを見る事がありますが、正直、胡散臭いサイトが多いですね・・・ホントに・・・(笑)

特に違和感のあるのが「開運印鑑」を謳ったサイトです。

結論からいうと国家認定の1級技能士ではないのに外見だけカッコつけたものばかりで苦笑するばかりです。

実は「開運印鑑」というのは、今みたいにPCがなかった時代に職人さんの「技」を競うためにできた一種のデザイン書体です。

九星気学をご存じの方も多いですが、自分自身の生まれ年に相性の良い印材を選定するところから始まります。

例えば「あなたの生年月日でしたら、象牙か柘がいいですよ。 どちらになさいますか?」と いった感じです。

また、姓名の画数(総合画数といいます)を見た場合、私も含めて「吉」ではなく「凶」になる場合があります。

この時に、本来文字に無い「点や線」で画数を増やします。そして、ハンコの輪郭に接する部分(印相調和数)として「凶」を「吉」にしていくわけです。

そして何よりも文字を筆で書き、彫刻刀で彫る(手彫り)事が「要」になります。

ただし、残念ながらこのご時世殆どがPCフォントで構成された文字をレーザーロボットが作る事になります。

つまり誰でも簡単にできてしまうのです。 「開運印鑑」のサイトの数がそれを物語っています。

事実、サイトに掲載されている印影見本は無機質な丸ゴシック体のようなものばかりです。。。

セールストークは奇麗だけど、完成するハンコが自動販売機と同等なものとは残念ですね・・・( 一一)