こんにちは、金沢市のはんこ屋。塩屋です。

お客様から、※ 改刻(かいこく) 【※ 現在ご使用の印材を彫り直しする事です】 のご質問や実際にご注文をいただきます。

例えば、海外へ行った際に購入した印材、お友達やお知り合いの方から、お土産としていただいた、はんこ。

この場合は、象牙や石が主です。 また、現在使用しているハンコのワクが欠けてしまったので、彫り直しを求められる場合は、柘、黒水牛、牛角(旧称・オランダ水牛)など色々ございます。

結論から申し上げて、象牙以外は新しくお買いもとめになった方がいいと思います。 (象牙以外は、彫直してもほとんど価格が変わらないからです。)

また、全部と言う訳ではございませんが、お土産などで持ち帰った象牙は日本の印材問屋さんから仕入れる物と比較した場合、きめ細かさや、円の形など比較した時、少し劣ると思います。

相対的に見て、文字を彫る部分が、いびつな丸だったり、歪んでいたり、また、非常に目が荒かったりするからです。

印材を持ってこられるお客様から見れば、非常に高価(実際に高額を支払って購入した象牙)かもしれませんが、日本の印章店が販売している象牙印材の方がその点では安心できると思います。

最近では、見た目が綺麗な 石の印鑑なども多く見受けますが、実印、銀行印、認印などの実用印には向かないと思いますので、現在は扱ってはいません。

石のはんこは、それは見た目は綺麗でしょうが、万が一、落してしまうと枠が欠けるどころか本体自体がこなごなに割れてしまうからです。

もう一点は、石の印艦は彫刻刀では彫れないので、サンドブラストで彫ります。 つまり、ガラスや陶器と同じで、人間の手では彫る事ができないのです。

当店では、象牙の印鑑を彫り直す事も承っていますので、例えばご先祖様の形見、ワクが欠けて現在使用していない象牙のはんこなど、「どうしょうかな~」 と思われましたら、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。

 

※ 象牙印鑑の彫り直しについては、代替品(お客様お持ちのと同じもの)の関係と、ワシントン条約の種の保存の観点から、以前、断っていた時もごいましたが、万が一の場合、代替品(当店が用意する印材)で承諾をしていただけるのでしたら承ります。