おはようございます。 金沢のはんこ屋・塩屋です。

昨日は無資格者が作るゴシック体開運印鑑と当店の新篆書体の比較をご覧いただきましたが、今日はその基調になっているゴシック体と篆書体でご案内いたしますね。

私もあなたと同じように印鑑の通販サイトを見ます。 ただ、一般の方の注目点は価格と納期に対して私が見るの殆ど「書体見本」になります。

と、言うのも全国チェーン(同じ店名が全国にあるもの)や無資格者(国家検定・1級技能士ではない人)が運営しているサイトの書体見本はどれも同じようなものであって、特に開運書体や篆書体に限って言えばPCフォントのゴシック体が主だからです。

 

早速ですが下記の見本をご覧ください。※二つとも彫刻文字が「令和花子さん」となっています。

パッと見た目の印象ですが「タテ・ヨコの線が同じ太さで定規をあてて書いたように無機質な感じがしませんか?」

4つの文字を均等な4つのマスの中に収めているだけなので、「子」の文字が大きくなって見えませんか?

また、「子」の文字の右下の余白が目立ちますし上部にある二つの角は誤字になります。※角を出すと「口」になります。

角を出した「子」はよく目にします・・・

全体的にカチカチとした雰囲気はゴシック体の特徴ですが、通販サイトの「書体見本」では、ありがちなものです。

ゴシック体の「令和花子さん」

令和花子「ゴシック体)

 

私が「令和花子さん」の印鑑を承ったとしたら下記のように創造しバランスをとっていきます。

篆書体の「令和花子さん」

上記ついてもパッと見た目の印象になりますが、あなたが筆をもって書くイメージをしていただければお解りのようにタテ・ヨコの線の太さと線質の抑揚にご注目して下さいね。 少なくともただの「棒」のような一本調子の線にはなっていないはずです。(笑)

力が入る部分と、抜く部分があり多少の曲線も含まれるので伸び伸びとした感じになっていると思います。

あとは文字と余白のバランスの構成で同じ直径の見本でも前述のゴシック体見本より大きく目に映りませんか?

 

ここまでご覧いただきまして ありがとうございました。 m(__)m