おはようございます。 金沢のはんこ屋・塩屋です。

雪の予報でしたが今日はポツポツと雨が降っています。 今朝はいつもより冷え込みました・・・

さて、ここ2,3日印章彫刻のお話をしていますが、きょうは「補刀」(ほとう)について説明いたしますね。

繰り返しになりますが、印章彫刻には「字入れ」(彫刻面に文字を書く作業)→「荒彫り」(文字の周りを彫る作業)→「仕上げ」(文字の太さを整える作業)の3つがあります。

最終工程の「仕上げ」を終えれば完成になるのですが、実はもう一段階「補刀」という作業があります。

紙に捺印した後の微調整がこの作業になり「仕上げ」の出来具合によって時間がかかったり、そうでなかったりします。

「字入れ」作業でお伝えしましたが、私は文字を書いた後はすぐに「荒彫り」はせず少し間をおきます。(納期がある時は翌日までおきます)これは彫刻前の全体のバランスの微調整箇所を発見する意味です。

もちろん、何も発見されない場合はそのままの状態で彫るわけですが、もし、微調整部分があれば修正してから「荒彫り」に進みます(彫ってからは後戻りができないからです)

「荒彫り」後はすぐに「仕上げ」にかかっても良いですし、時間に余裕があればそのままの状態にしておきます。

「補刀」については、微妙な微妙な部分ですが完成前の最終調整みたいなものですね。

筆で書いたような文字にするのが目的ですので、「この部分は力の抜ける箇所だから、もう少し細くしよう。」とかです。

例えば、漢数字の「一」の文字を筆で書く想像をしてみて下さいね。

最初の打ち込みはやや太く中間の線は少し力が抜けて最後はまた力を入れる。(楷書体の場合になります)

主に実印に用いられる篆書体(てんしょたい)※お札に印刷してあるハンコの書体です。)についても同じなんですよ。

通販サイトでは棒のような丸ゴシック体が殆どですが、けっして「一本のヨコ棒」みたいに同じ太さではないんですよ。(笑)

そうして あなたの「あなただけの実印」ができる事になります。

「4日間続けてご覧いただきまして ありがとうございました。 <(_ _)>」

 

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