おはようございます。 金沢のはんこ屋・塩屋です。

毎日がコロナに関係した暗いニュースばかりですね・・・

さて、人との接触機会を8割削減するに伴い総理大臣から「ハンコの押印見直し」を各関係省庁に指示が出されました。

以前よりデジタル化へ移行していく事は認識していたものの、それが現実となってしまう事にはやはり焦ります・・・

平時でない今の状況下では致し方ないとは思いますが、事が収束されればデジタル化と今まで通り印鑑が共存できると思うのですが、あなたはどう思われますか・・・?

「ハンコ屋はそう言って当然だが押印なんて面倒だよ!」と思われるでしょうが、私の個人的な考えでは「紙の原本」と「データ」の両方が存在していた方がより安心です。

第一に完全にデータ化しても今度はセキュリティの問題がありますよね。一人一人がIDやパスワードをしっかり管理しなくてはならないしバックアップも重要です。また、悪意の持った第三者からの攻撃にも備えが必要になります。

上記のリスクはIT業界に携わる方、また、普段使い慣れている若年層の方でしたら「そんなの当然じゃん!」と思われるでしょうね・・・

でも、ご年配のや私も含めてPCやスマホに不慣れな人にとっては役場に直接出向いて手続きする方が楽なはずです。

その方がお互いの認識の食い違いを回避できると思うんですよ。だって、会って話していても食い違いや行違う事ってあるじゃないですか・・・これが取り返しのつかない事だとしたらゾッとしませんか・・・?

また、「それならデジタル印鑑があるじゃないか!」と言われそうですが、あれは大量生産された市販のハンコ同様ありふれたPCフォントです。 誰が見ても「あれっ! 同じハンコが捺してあるけど大丈夫なの?」という事は歴然です。

デジタル化は便利だと思いますし、いずれはそうなるでしょう。 でも、「はい、今日から印鑑は要りませんよ。全部データ化しました。安心して下さいね。」なんて事も難しいと思います。

私も一はんこ屋ですしこの状況下でなければ押印制度は現状のままであって欲しいです。

事態が終息すればデジタルとアナログの共存は可能だと思いますが、あなたはどう思われますか・・・?

万一、データが消去されたとしてももう一つのお守りとして登録してある印鑑(印影)があれば安心だと思いませんか・・・?

何かあったら「これがその証拠です!」と差し出して言えるじゃないですか。

完璧な物はこの世にありません、デジタルも印鑑もお互いにメリット・デメリットはあります。ですから使い分ければ良いと思いますし両方あった方が安心だとは思いませんか?