おはようございます。 金沢のはんこ屋、塩屋です。
今朝の金沢は、気持ちの良い快晴です! ただ、放射冷却で所々凍結していて、とても冷えます。 「バケツの水も凍っていました・・・・」
さて、昨日は黒水牛の印鑑の仕上げをしました。 前日の荒彫り(文字の周りを彫る)に続いての作業になります。
荒彫りと異なるのは、用いる彫刻刀の形です。 この仕上げというのは、文字の太さや線質を整える事なのですが、一番気のはる仕事です。
と、いうのも筆で書いたように仕上げる事が前提なのです・・・・
今、仕上げている書体は楷書体(かいしょたい)、行書体(ぎょうしょたい)です。 ご存じの通り、共にタテ線がヨコ線より太くなり、筆の強弱が出る書体です。
皆さんも学生の頃、習字をなさった事があると思いますが正に、あの時書かれた書体がこの楷書体、行書体です。
もう一つ、仕上げるにあたって大切な事は使用する道具(今の場合は仕上げ刀)ですが、これが切れない事にはどうしょうもないわけです。
硬い黒水牛の素材ですから、刃こぼれする事もありますが、その都度、砥石で研ぎます。 (地味な作業ですが、これが重要なんですよ)
イメージ的には荒彫りは【彫る】という作業ですが、仕上げは【切る】といった方がいいかもしれませんね!
こういうふうに、はんこを彫る過程には色々な手順があるんですよ~