おはようございます。 金沢のはんこ屋・塩屋です。
窓を見ると薄曇りの空から陽がさしこんでいます。 今朝も穏やかな日になりました。
さて、いきなりですが、あなたは路面店でハンコ(特に実印)を購入する時、店主に「ハンコを彫る彫刻刀を見せて下さい。」と言っていますか・・・?
通販では無理ですが、わざわざ路面店に出向きご自分の一番大切な実印を注文される時「値段と納期」だけを重視していませんか?
「印鑑登録さえできればいいよ。」と思うかもしれませんが「実印ですよ。実印。」
このご時世ですから注文したその日に手に入る場合もありますが、その殆どが市販のハンコと同じ流れ作業で出来てしまう印鑑です。
「安くて、早ければそれでいいよ。」と思う人もいるでしょうが 決して安い買い物ではないですよね。
昨日「ハンコを注文する際は下書きをしてもらいましょう。」を綴りましたが、これと同様に「ハンコを彫る彫刻刀を見せて下さい。」も
注文の時に求めるといいですよ。 個人経営の店でしたら「はい、どうぞこれがその道具ですよ。」と快く見せてくれると思います。(断る理由はないので)
ただ、全国チェーンや量販店などでは先ず無理だと思います。 なぜなら、取次しているだけやその道具を使用できないからです。
この業界では彫刻刀は印材問屋さんから仕入れるのですが、「彫刻刀は購入する方は限られているので手元には数はありませんよ。」「刃金をつくる人も減っているので・・・」と、問屋さんは言っています。
それでは、今度は印章店の数はどうでしょうか・・・? スマホで検索すればすぐにわかりますよね。(すごい数です)
つまり、彫刻刀がなくてもハンコはできるわけです。 自動販売機もあるくらいですから。(笑)
注文しても人の手が全く入っていない実印が溢れています。
「あなたの大切な実印を彫刻刀で丹念に彫らせていただきます。」