こんにちは、金沢のはんこ彫刻士、塩屋です。
今日の金沢市は久しぶりの快晴で しかも 真夏のような暑さになっています。
お互い体調には気をつけましょうね~
さて、今回は ネットで 「完全手彫り印鑑とか、手彫りのはんこ」 を うたっている印章店についてお話させていただきますね。
当然ながら対面販売と違いネットで商品を購入する際、相手(売り手)の顔は解りませんよね。
高額なものを買うにはそれ相当の勇気も必要だと思います。
ちなみに、印鑑を例にとってみると完全に二極化されています。
一つは激安でスピードの業者、もう一つは前述した「完全手彫り印鑑」の印章店になります。
完全手彫り印鑑とは字で書いた通り、ハンコを彫るにあたって全て手作業で行う事になります。
(当たり前ですよね)
それでは、あなたにお聞きしますが印鑑が完成するまでにどれだけの工程があるかご存知ですか?
実は細かな作業がいくつもあるんですよ。早速、順をおって説明いたしますね。
(注文したあなたのハンコができるまでをイメージしていただければ解りやすいですよ)
1、印材に文字を彫る面を平らにします。
(※ 仕入れたまま(店頭に陳列されている)印材の彫刻する面は歪んでいるからです)
2、平らにした面に筆で文字を書きます。
(※専門用語で、字入 【じいれ】 と いいます)
3、書き上げた文字の周りを彫刻刀で一定の深さに彫っていきます。
(※専門用語で、荒彫り 【あらぼり】 と いいます)
4、彫りあげた文字の太さを整えます。
(※専門用語で、仕上げ 【しあげ】 と いいます)
5、完成した印鑑を捺印後、微調整のため仕上げます。
(※専門用語で、補刀 【ほとう】 と いいます)
以上の手順(工程)を一つ、一つ丁寧にこなして完全手彫り印鑑が完成する事になります。
しかし、購入するあなたにしてみれば、一連の作業を実際に見ているわけではないですよね。
(これも、当然の事ですよね)
それでは、あなたは何をもって 「それが完全手彫りの印鑑なのか?」 を 信用する事になるのでしょうか・・・・?
1、店主がハンコを彫っている写真があるからですか?
「はんこを彫っているマネをすればいいので誰でもできますよ。」
2、「当店は手彫り印鑑の専門店です!」 と 記載されているからですか?
「テキストを入力すればいいので誰でもできます。」
3、店主の想い、綺麗事や能書きが語られているからですか?
「適当に書けばいいので誰でもできますよね。(笑)」
4、サイトのデザインが素晴らしいからですか?
「おそらくHP作成業者が作っているんでしょう。」
もし、あなたが 「手彫りのハンコ」や「完全手彫り印鑑」などで検索した場合、おそらく素晴らしいデザインのサイトが沢山ヒットされるでしょうが、それが本当であるかを証明できる業者はは殆どないと思いますよ。
そこで 当店のHP(https://www.shioya-inbo.com/)では完成するまでの一連の手順を【完全手彫り印鑑作業工程書】としてハンコに付けさせていただいています。
繰り返すようですが、表示記載したり言うだけなら誰だってできます。
しかし、一目瞭然といった証拠を付けている印章店は極々僅かなのです・・・・。