おはようございます。 金沢のはんこ屋・塩屋です。
昨日に続き今朝も穏やかな天気になりました。 この時期ですので朝は窓を開けて換気をしています。(ちょっと寒いですが・・・)
さて、いきなりですが注文して間もないハンコが綺麗に捺せない事ってないですか?
年季の入った印鑑ならワクがつきにくくなりますが、反対に真ん中が映らない場合は次の事が考えられます。
主にスピード仕上げを謳った無資格者(1級技能士取得者ではない人)がレーザーロボットで作ったものはそのようになる傾向があります。
その理由は簡単です。 印材問屋さんから仕入れた印材をそのままの状態でロボットにセットしているからです。
そもそも仕入れたままの印材の彫刻面(印面:いんめん 専門用語です)は大なり小なり殆どが歪んでいます。(凹んでいます)
店頭に陳列してある印材を手にとって見ても分かり難いと思いますが、特に角系(黒水牛や牛角)のヘコミはすごいです・・・
私の場合はこれを先ずサンドペーパーで平らにしますが、意外とこの作業を省く業者が多いんですよ。
「なぜか解りますか?」簡単に思えるかもしれませんが、これって意外と難しい作業なんです・・・(汗)
大きく円を描くように垂直にそして均等に擦るのですが正直面倒なものです。 事実、この作業に特化したロボット(面すり機)もあるほどですから・・・(笑)
でも、それをロボットでやってしまうと削り過ぎてしまいます。(結果、その分 印材が短くなりますよね・・・)
ですから私は擦る部分は必要最小限でいいと思っています。(平らになって綺麗に捺せればいいので)
大切に永く使用する印鑑ですから一番最初の工程は重要なんですよ。
ちなみに、印材の彫刻面(印面)を平らにする事を専門用語で印面調整(いんめんちょうせい)といいます。