こんばんは金沢市のはんこ屋、塩屋です!

皆さんはご存じないかもしれませんが、印艦を彫る前に必ずしなくてはいけない作業があります。

それを印面調整(いんめんちょうせい)といいます。 印面とは文字を彫る部分ですから個人の印鑑でしたら殆どが丸型、会社の印艦だと四角などありますよね。

店頭に陳列されている印艦は手に取ると、どれも平に見えますが実はどれも歪んでいます。

特に、黒水牛(東南アジアに生息する牛)や牛角(旧称・オランダ水牛 ※オーストラリアに生息する牛)の印面はへこんでいるんですよ。

これを、サンドペーパーで何度もこすり、平にするんです。 (この作業が重要です!)

これを怠ると、捺印した際に印影が綺麗になりません。

だから、何度も、何度も確認しながら平らにするわけですね。

以前、業界紙を見て驚いたのはこの作業をする機械がある事でした。 私はこの業界に入る際に神奈川県横浜市(当時は鶴見区)に在りました、印章高等訓練校で先生方にご指導いただきました。

ご存じのように、サンドペーパーにも沢山の荒さがありますが、先輩から使いふるしの物をいただき、それを仕上用にしたものです。

最初に荒めの物で、次に中間のもの、最後に譲り受けたもので といふうに使い分けていました。

一言で、手彫り印鑑といってもこまかい段取り(下準備)があるんですよ~。