こんにちは金沢で印艦を彫っています、塩屋といいます。
皆さんは印鑑を手にした時にこう思った事はございませんか・・・?
例えば、市販のはんこにもヘコミがあるのとない物がありますよね。 (印鑑を捺印する時におおよそ人さし指部分にあたる箇所の事です)
これを私達の業界ではアタリとかサグリといいますが、いったいこれにはどういう意味があるのでしょうか・・・?????
色んな説があったりしますが、私個人の考えとしては日常頻繁に捺印する順序に関係もしていると思います。
例えば、印艦登録する実印についてはヘコミはなくてもいいと思います。
なぜならば、ご存じのように、普段あまり捺印する印鑑ではございませんが、いざ捺印する時は事が、大変重大な時ですよね。印艦証明書が必要な手続きにこの印艦を捺印するわけですから、ご自身の財産に関係する事、自分名義で車を購入する時、不動産の売買、遺産相続の手続きなどです。(もちろん銀行印、認印や印鑑は全てですが、実印は特に重きにあたります)
上記の点で、書面に捺印する際に(一度、印艦の上を確認する)という一呼吸(間)が生じます。実際、この一呼吸で考えを改めたり、決心したりという気持ちが生ずるといいます。その一呼吸を入れるためにヘコミはなくてもいいと思うのが私の考えです。(ただ、それでは印鑑の上が解り難いと思いまして、当店ではシールを貼らせていただいていますよ)