今晩は、金沢で印鑑を彫っている塩屋です。

お客様から仕事をいただいて、ご注文の印材に文字を書くわけですが、特に急ぎの仕事ではない場合にかぎって、文字を書いた後には意識的にすこし時間をおくことにしています。

これは時間をおく事によって、より文字を客観的に見るためです。 ほんのわずかな微調整がした方がいいときなど特にこの間合いをいれます。

もう一つの理由としては目を休めるためでもあります。 はんこの寸法にもよりますが、ぶっ通しで彫ると、けっこう目に疲労がたまるので、少しインターバルをとります。

0コンマの世界の修正であっても、はんこが完成して最終的に捺印した時には、修正して良かったと思うことが多々あります。 (一般の方には殆ど解らない部分ではありますが・・・・)

これをご覧になっている方も、一度 試してみてはいかがですか・・・・?

例えば、紙にご自身のお名前を鉛筆でもボールぺんでも何でもいいですから、丁寧に書いてみて下さい。 翌日、それをご覧になった場合、昨日見た感じと多少変わっていると思います。 「やはり、ここはこう書いてみようとか・・・」 と 感じたりすると思います。

上記は少し極端な例えかもしれませんが、間をおくというのは 時には必要かもしれませんね。