象牙印鑑を彫り直しする理由

おはようございます。 金沢市のはんこ屋・塩屋です。

今年に限っていえば11月ではないような、安定した日が続いています。

さて、先日 遠方から象牙印鑑の彫り直しに男性がご来店になりました。

「出来上がったハンコが、自分が思っていたものと違っていた。」との事です。

サイズは18ミリ丸の良材です。 ただし、印影を見て私もガッカリしました・・・・

人の手が全く入っていない、つまり、ロボットで作ったゴシック体の印影そのものだったからです・・・

本来なら18ミリ丸もあれば堂々たる印影が期待できますが、お客様に同情するしかありませんでした・・・

しかも購入したのはつい先日の事・・・お客様の注文する労力とお金が無駄になったように思いました。

私はとにかくお客様のイメージに極力近いものをと、印材に文字を書いたものを確認していただきました。

完成した印影をご覧いただいた時の笑顔と「思った通りにしていただいて、ありがとうございました。」の言葉には感謝しかありませんでした。

どうぞ、再生させていただいた印鑑を末永くご使用なさってくださいね。