こんにちは、金沢のはんこ屋・塩屋です。
先ほどまで降っていた雨は今は小康状態になっています。
このまま止んでくれたらいいのですが・・・
さて、当サイトや実店舗でもハンコの彫り直しを承っています。
お預かりする印材は主に象牙ですが、既存の彫刻文字の印影を見て驚くことがあります。
それは間違えた文字で彫ってあることです。 特に「子」の文字に多いのですが、下記の通り両方から「角」が出ているのをよく見かけます。
篆刻字典に存在する篆書体の「子」の文字は向かって右側の通りになります。
上記はわかりやすいように「令和花子さん」を参考にしていますが、意外と左側の「子」の文字で彫刻しているハンコを見かけます。
おそらく、私が思うにはPC上のフォントを修正せず、そのままレーザーロボットで作ったものではないかと思います。
彫刻する前に字典で確認すればよい話ですが、そんな時間もないのでしょうか・・・(笑)
上記右と比較していただければお気づきの通り、彫刻文字が同じであっても目に映る印象は全然違うと思います。
それは無資格者がレーザーロボットで彫刻するハンコは人の手が全く入っていないのでゴツゴツした感がありますが、右のように柔らかく伸び伸びとしたバランスで彫らせていただけるのは、1級印章彫刻技能士は筆で文字を書いて彫刻刀で彫る技術があるからです。
安くて早くできたとしても、永く使用する大切な印鑑の文字が間違っていたら残念ですよね。
特に女性のお名前に用いられる文字だけに、「角」があるのは、あまり穏やかではない感じがするのですが、いかがでしょうか・・・
「捺印時の肉質下書きと彫刻する寸前の文字を確認できます!」
100%の手彫り印鑑 https://www.shioya-inbo.com/