おはようございます。 金沢の印章店、塩屋です。

今日の金沢は、。雨がポツポツ降っているおかげで久しぶりに涼しくなった気がします。

さて、このところ象牙印鑑のご注文を承るのですが、この象牙こそ手彫り技術のある印章店で注文される事をお薦めします。

印鑑制作業者においては、【手彫り】【手仕上げ】【ロボット彫り】の3つになります。 残念ながら手彫り技術者は相対的にみて僅かです。 したがって、【ロボット彫り】の占める割合が殆どでしょう・・・・

印鑑を完成させる工程の中に【ワク】を作る事があります。実はこのワクを作る事が重要なんです。 あまり太すぎても捺印したものがやぼったく目に映りますし、かといって、細過ぎるとこれはこれで問題です。

彫刻刀を扱えない人、つまり無資格者は【ロボット彫り】に属します。 彫刻技術がないので当然なのですが、この人たちはワクもロボットに作ってもらう事になります。ここで想像してほしいのが、既製品のはんこです。 あれは全てロボットで大量生産されるものですから、ワクの太さが細すぎたり、逆に太すぎると感じた事はございませんか・・・・・?

また、印面(文字が彫ってある箇所)に対して垂直なワクなので弱いのが現実です。 無資格者による【ロボット彫り】はワクが弱くなります。

それに対して、【手彫り】【手仕上げ】のできる手彫り取得者はワクを最終的に印面に対してドテぎみに仕上げます。 こうする事によって強度なものにできるんです。

つまり長持ちするわけですね。 高価な象牙印鑑こそ、手彫り技術を取得した印章店でお買い求めになる事をお薦めいたします。