こんばんは、金沢のはんこ屋、塩屋です。

10月も残りあと3日になりましたが、いかがお過ごしですか?

今日は年賀状の発売日という事もあり、なんとなく気ぜわしくなってきました・・・・・

さて、先日 女性のお客様より象牙印鑑の彫り直しを承り、昨日は印面(彫刻部分)をサンドペーパーで丁寧に平に削りました。

今日の作業は、平らにした部分に文字を書く作業(字入れ)です。

3本ありますので納期はたっぷりいただいたのですが、私としては少しずつでも仕事を先に進めるように心がけています。

と、いいますのは、11月に入ると年賀状と喪中ハガキの印刷があるからです。

特に喪中ハガキについては翌日仕上げで承りますので、仕事をためないように段取りをします。

象牙か牛角に限っていえば、改刻(※ かいこく:彫り直す意味です)は新規に承るより安価でお買い求めできます。

ただし、黒水牛や木の素材になると新しく購入する事をお薦めしています。(※ 左記の素材は彫り直ししても、新規でも大幅に差額が生じないからです)

私の場合、サンドペーパーの荒い目でおおよそ平らにしてから、さらに細かな目のペーパーで表面に光沢を出します。

それを終えて初めて筆で文字を書くわけですが、ここまでの工程が一番時間を要するところであり、かつ、とても重要なのです。

これさえこなせば後は手彫り彫刻作業にかかれますので、おおよそですが完成のめどがつく事になります。

繰り返すようですが、印材を平らにすることと文字を書くまでの時間がかかるので、ご想像以上の金額になるかもしれませんね・・・(汗)