こんにちは、金沢のハンコ屋、塩屋です。
窓から見える空の色は曇ってはいますが、陽が射す穏やかな天気になりました。
このところ寒暖の差が激しいのでお互い健康には気をつけましょうね~
さて、いきなりマイナーな話になりますが 印鑑を仕上げる彫刻刀の事を※仕上げ刀(※しあげとう)といいます。
当然の事ながら自分で刃先を研ぐわけですが、実はハンコを仕上げる際にはこの刃先の角度がなんとも微妙なんですよ・・・・・
写真の左側のように鋭く研ぐと柘などの木材については問題なくても、黒水牛、牛角、象牙といった硬い印材に対しては刃先がポロッとこぼれたりします・・・・(汗)
お陰様でこのところ強度な素材が続くので鈍角な仕上げ刀が活躍しています~ \(^▽^)/
【ちょこっと豆知識】
私たちが使用する彫刻刀は皆さんが学生の頃(図工や美術の時間)に版画で使用されたものとは刃の付き方が違います。
もちろんこの業界の印材メーカーさんから仕入れるわけですが、メーカーさんが言うには殆ど需要がないようです。
職種に関わらず無資格者がロボットで大量生産できてしまうこのご時世です。御多分に漏れず印章業界もそれに含まれます。
つまり彫刻刀で貴方だけの印鑑にできる印章店は極々僅かという事になります。