こんにちは、金沢のはんこ屋、塩屋です!
今日の金沢は今にも雨が降り出しそうなどんよりとした曇り空ですが、この時間になって日が射しています。 なんとなく変な天気ですね・・・・
さて、昨日電話でお問合せいただいた女性のお客様が本日ご来店になりました。 金沢市内でも海の方になり当店からは10キロ以上離れたところからお越しいただきました。 ちなみに当店は市内でも山沿いになります・・・・
お話を伺うと、「今年の誕生日のイベントとして自分自身に印鑑(実印)を贈るんです・・・」 と いう事。 それを聞いて、私は 「なるほど!」 と 思いました。
独身の方でしたので、名(ファーストネーム)で承ることにしました。 いつも通り数通りのイメージ下書きをその場でさせていただいたのですが、何か迷われているご様子・・・・・・
お客様のイメージとしては、新聞や雑誌に記載されているような吉相印風のようでしたが、最終的にはお札に印刷されている篆書体で彫ることになりました。
ご自身の実印という事もあり、私が書く下書きを熱心にご覧いただいたのがとても印象的でした。 一言で篆書体といっても文字そのもののスタイルはいく通りもありますし、線質に曲線を多用することで印鑑の表情がガラッと変わります。
「このスタイルでお願いします。」 と 字典の文字を指さし決められた事も印鑑に対して思入れがあるのだと感心しました。 結果、銀行印もご注文いただくことになりました。
商談が済むと、「私の素朴な質問ですが当店までお越しいただく途中でも印章店があったはずですし、また、ネットをご覧いただいたという事でしたら(このお客様は当店の㏋をご覧になってのご来店)沢山のハンコ屋があるのになぜお選びいただけたのですか?」 と お聞きすると、「手彫りの印鑑を求めていたので。」 と おっしゃっていただけました・・・・・・。
私がいうのもなんですが、金沢市内でみても完全手彫りができる人は数えるほどしかいないのは事実です。 ちなみに1級技能士がこの完全手彫りのできる人ですが、石川県でみても10人もいないかもしれません・・・・・・。
それなのにハンコ屋の数だけは多いのは不思議ですね~(o^∇^o)