こんばんは、金沢市のハンコ彫刻士、塩屋です。
毎年、この時期はジリジリとした暑さが普通ですが、今年の夏はっちょっと違います。昨日、今日と金沢市内は雨がザーザー降っています。
さて、お盆の時期に中学時代のプチ同窓会があります。今年も14日の夜にありました。ほんの15人程の集まりですが、私はこの雰囲気が好きです。お互いに当時と容姿は変わっても、学生時代に戻って話ができるからです。そして、利害関係はないので終始和やかな感じです。
会が終わった後、帰りの方角が一緒だった友人とタクシーの中でこんな会話がありました。 「今度、会社の印鑑を作る時に塩屋にお願いしたいんだけど、俺は柘は、あまり好きではないんや。理由は以前作った木のはんこが欠けてしまったからや・・・・・」 と こう言いました。その話の内容を詳しく聞いてみると、落としてしまった事が原因でした・・・・・・。 もちろん、柘も硬いですが、黒水牛や※牛角(※旧称・オランダ水牛)はもっと硬いですし、その上には象牙があります。ただし、どんな素材であっても【落とす】という事については、みな同じだと思って下さいね。
もちろん、わざとハンコを落とされる人はいませんが、不注意で落とした時に、硬い床にワクをぶつけてしまうと、どんな丈夫な印材でも欠けてしまう場合はあります。
先にあげた印材は全て手で彫れるものですが、手では彫れない石も同じです。また、チタンは欠けないけど、凹む事はあるかもしれませんね。 ※石の場合は欠けるどころか、本体そのものが、こなごなに割れる事もあるので要注意ですよ。
私はできた印鑑をお客様にお渡しする際は 「印鑑ケースからハンコを取り出す際は、落とさないようにご注意なさって下さいね」 と お伝えしていますが、気をつけていても【うっかり】落とされてしまう事はあると思います。
ただ、これさえ注意していただければ、柘(木)であっても永く使用していただけると思いますよ~。 どうぞご安心下さいね~